発信者向け

AIで楽になるはずだったのに、なぜ発信者の仕事はむしろ増えるのか

AIが使えるようになって、発信が楽になると思った、でも気づけば、前より忙しい、こんな声を、僕は本当によく聞きます

これは気のせいでも、あなたの段取りが悪いからでもありません

AI時代に起きている、明確な逆説です

今日はその構造を、ひとつずつ解き明かしていきます

AIは作る量を増やすが、判断の量も増やす

AIは確かに制作物を大量に生み出せます

次のようなものが、あっという間に出てきます

  • 台本
  • 投稿案
  • LPのたたき台

ところが、ここに落とし穴があります

出てきたものを、そのまま使えるわけではないからです

どれを使い、どれを捨て、どこを直すか、その判断は、人間がやるしかありません

作れる量が十倍になれば、判断する量も十倍になります、つまりAIは、作業のうち作る部分を肩代わりしてくれますが、次の部分は、むしろ増やしてしまうのです

  • 選ぶ
  • 削る
  • 決める

これが、楽になるはずが忙しくなる、最初のからくりです

みんなが使えるから基準値も上がる

もう一つの逆説は、AIを、自分だけでなく、みんなが使えることです

自分が楽になった分、周りも同じように楽になっています

その結果、世の中の発信の基準値そのものが、ぐっと上がります

昨日まで通用していた品質が、今日には平均以下になる、この基準値の上昇に追いつくために、結局やることが増えます

道具が便利になっても、その道具をみんなが持てば、差を生むのは道具ではなく、使い方になります、これは料理の世界で、いい包丁が普及しても、いい料理人の価値が下がらないのと同じことです

むしろ、道具が同じだからこそ、腕の差がはっきり出ます

そのまま使うと本人らしさが薄れる

さらに見落とせないのが、AIの出力をそのまま使うと、本人らしさが薄れていくことです

AIは平均的で無難な表現を得意とします

だから、整ってはいるのに、どこにでもありそうな発信になりがちです、これでは、基準値が上がった世界で埋もれてしまいます

本人らしさを保つには、AIの出力に対して、ここは自分の言葉に直す、この経験を足す、という人間の手入れが必要です、この手入れの工程が、また新しい仕事として増えていくのです

増えた判断を引き受ける存在が必要

では発信者さんは、どうすればいいのか、答えは、増えた判断のうち、本人にしかできない判断だけを手元に残し、それ以外を引き受ける存在を持つことです

方向性と、これでいこうという最終決定は本人が持つ、たたき台づくりと整理は、AIと裏方が引き受ける

この役割分担ができてはじめて、AIは本当の意味で発信者さんを楽にしてくれます

AIで楽になるはずが忙しくなったなら、それはあなたが間違っているのではなく、AI時代の必然です

この逆説を理解した人から、AIを味方にできます

AIで楽になるどころか忙しくなったのは、あなたの使い方が下手だからではありません

むしろ、AIの本質を理解しているからこそ起きる、自然な現象です

この逆説を味方につけられるかどうかが、これからの発信を大きく分けていきます

まとめ、今日のポイント

AIで楽になるはずが忙しくなるのは、作る量とともに判断の量が増え、基準値も上がるからです

この逆説を理解し、本人にしかできない判断だけを残して、あとを任せられる存在を持つこと、それが、AIを本当の意味で味方につける、ただ一つの方法です

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