ウラカタ向け

デザイナーにならなくていい、簡単なバナーやアイコンを自分の手で直せる力を持つ

AIで画像が簡単に作れるようになった今、わざわざ自分の手でデザインを覚える必要はあるのか、と思う方もいると思います

僕も、裏方ワーカー全員が本格的なデザイナーになる必要はないと考えています

デザインを専門の仕事にしたいなら本格的に学ぶ道がありますが、多くの裏方ワーカーにとっては、そこまでの技術は必要ありません

実際に現場で求められるのは、見栄えのするデザインを一から生み出す力よりも、ちょっとした修正にすぐ応えられる身軽さの方だったりします

実際には、使い慣れたツールで色や文字をさっと直せるだけで、十分に仕事の役に立ちます

ただ、簡単なアイコンやバナーくらいは自分の手で作れる、直せる、という最低限の手数は持っておいてほしいのです

今日は、その理由と、初心者でも見やすいデザインに近づける三つの基本ルール、そして練習のやり方をお話しします

専門的な知識がなくても今日から試せる内容なので、気軽に読み進めてみてください

一つずつ試しながら、自分の手でできることを少しずつ増やしていきましょう

現場ではAIでは対応しにくい小さな修正が多い

実際の現場では、このアイコンの色だけ変えてほしい、バナーの文字を一文字直したい、といった小さな依頼が日常的に発生します

ところがAI生成画像は、こうした細かい修正に向いていません

いちいち全体を作り直すことになりがちで、しかも微妙に元の雰囲気と変わってしまうことがあります

作り直すたびに雰囲気が変わってしまうと、クライアントさんにも余計な確認の手間をかけてしまいます

文字を一文字直したいだけなのに、全体の雰囲気が変わってしまったら、クライアントさんはかえって困ってしまいます

こうした小さな依頼は、一つひとつは簡単でも、積み重なると大きな手間になってしまいます

そんなとき、自分の手でさっと直せると、クライアントさんを待たせずに済みます

小さな修正にその場で応えられるだけで、クライアントさんからの信頼は大きく変わります、大きな制作よりも、こうした小さなやり取りの積み重ねの方が、次も頼みたいと思ってもらえるきっかけになることが多いんです

依頼したその日のうちに直してもらえた、という経験は、クライアントさんの記憶に意外と長く残ります

ここで目指すのは、専門のデザイナーになることではありません

デザインを本格的に学びたい方には別の道がありますが、このテーマで伝えたいのは、AI任せにできない場面で慌てないための、最低限の手数を持つことです

デザインの腕は、AIがうまくはまらなかったときの保険です、保険があるからこそ、AIも安心して使えるようになります

保険を持っているかどうかで、急な修正依頼が来たときの落ち着きがまったく違ってきます

色は三色まで、フォントは二種類まで、余白を怖がらない

使う道具は、ブラウザやアプリで直感的にパーツを配置できる、手軽なデザインツールで十分です

高価なソフトや難しい操作は必要ありません

そのうえで、次の三つの基本ルールを守ってください

道具にこだわるより、基本のルールを守ることの方が、仕上がりへの影響はずっと大きいです

まずは手軽に始められる道具で、基本を体に入れることを優先してください

一つ目は、色を三色までに絞ることです

次の三色を決めてから作り始めます

  • メインの色
  • アクセントの色
  • 背景や文字に使うベースの色

二つ目は、フォントを一種類か二種類までにすることで、タイトル用と本文用で多くても二種類に絞ります

色もフォントも、増やすほどまとまりのない、素人っぽい印象になりやすいんです

最初に色とフォントを決めてから作り始めると、途中で迷うことも少なくなります

色やフォントを絞るのは、表現の幅を狭めるためではなく、見る人に伝えたいことをまっすぐ届けるためです

三つ目は、余白を怖がらないことです

初心者ほど空いているスペースを埋めたくなって、要素を詰め込みすぎてしまいます

何も置かない余白があるほうが、見る人には情報が入ってきやすく、きれいに見えます、入れたい情報を思い切って半分に削るくらいの気持ちで作ってみてください

余白は何もない場所ではなく、見る人の目を休ませ、大事な情報に目を向けてもらうための場所だと考えてください

実際に作ったバナーから要素を一つずつ減らしてみると、驚くほどすっきり見やすくなることがあります

デザインもまずは模写から始める

練習のやり方は、UTAGEのファネルを型の模写から学ぶのと同じ考え方です

いきなり自分で一から作ろうとせず、すでにある見やすいバナーやアイコンを一つ選んで、そっくり真似て作ってみてください

最初は同じものを作るだけで十分で、自分らしさを出そうとする必要はありません

見本を選ぶときは、ぱっと見て内容がすぐに伝わってくるものを選ぶのがおすすめです

次の三つを自分の手で一つずつなぞってみると、なぜこれが見やすいのかが体でわかるようになります

  • 色の配置
  • 文字の大きさ
  • 余白の取り方

ゼロから発想するのではなく、良い型を土台にして少しずつ自分のものにしていく、この順番が上達の近道です

見本と自分の作品を並べて見比べると、どこが違うのかがはっきりわかるので、その差を一つずつ埋めていってください

一枚のバナーを真似るだけでも、文字の大きさの差のつけ方や、要素の並べ方に、たくさんの工夫が隠れていることに気づけます

なぞる作業を通して、プロが無意識にやっている工夫を自分の手で追体験できるのが、模写の一番の良さです

模写を数回やったら、次は色だけを変えて、練習用のクライアントさん向けに作り替えてみます

決まった色やロゴに正確に合わせる作業は、まさに現場で求められる力なので、ここを繰り返しておくと実案件でも慌てずに済みます

決まった色やロゴに合わせて作る練習を重ねるうちに、世界観を崩さずに直す感覚も身についていきます

同じ構図のまま色だけを変えても、印象が大きく変わることを体験しておくと、色を決めるときの感覚も磨かれていきます

自分のセンスだけで判断せず、見せ合って直す

練習を進めるうえで意識してほしいのは、自分のセンスだけで判断しないことです

バナーができたら、仲間や講師に見せて、感想をもらう習慣をつけてください

自分では気づかなかった余白の詰まりすぎや、色の使いすぎを、他の人の目で指摘してもらえることがよくあります

自分の作品は、どうしても作った本人には良く見えてしまうものなので、外からの目はとても貴重です

感想をもらうときは、どこが見にくいか、どこが伝わりにくいかを具体的に聞くと、次に何を直せばいいかがはっきりします

一人で黙々と作るより、見せ合いながら直していく方が、上達は確実に速くなります、作ったものを見てもらえる場があるだけで、練習を続けること自体もぐっと楽になっていきます

見せ合って褒め合う場があることが、初心者にとって一番の続ける力になります

ほかの人の作品を見ることも、自分の作品を見直すいい練習になります

見せ合う中でもらった一言が、次の作品を大きく変えるきっかけになることも少なくありません

そして、AIとの使い分けも改めて整理しておきます

量が必要なとき、たくさんの案からイメージを固めたいときはAI生成画像を使う方が圧倒的に速いです

一方で、細かい修正や世界観に沿った微調整は自分の手で仕上げます

案出しはAIに、仕上げは自分の手に、この使い分けができると、どんな依頼にも落ち着いて対応できます

AIと自分の手、両方の手段を持っていることが、裏方としての安心感につながります

どちらか一方だけに頼らず、場面に応じて使い分けられることが、これからの裏方に求められる力です

まとめ、今日のポイント

裏方ワーカーに必要なのは、専門デザイナーの腕ではなく、AI任せにできない小さな修正に自分の手で応えられる最低限の手数です

色は三色まで、フォントは二種類まで、余白を怖がらない、この三つを守るだけで、初心者のバナーでもぐっと見やすくなります

難しい技術ではなく、守るべきことを守るだけで、デザインは確実に変わります

ルールを意識しながら何枚か作っていくうちに、自然と迷わず手が動くようになっていきます

練習は、次の順番で進めてください

  • 良い型の模写から始める
  • 色を変えて作り替える
  • 仲間に見せて直してもらう

小さく直せる人は、それだけで頼られる裏方になれます、まずは身近なバナーを一枚、模写するところから始めてみてください

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