LPを作るのは得意、デザインにも自信がある、それなのに単価がなかなか上がらない、頑張って技術を磨いているのに、提示できる金額はずっと同じまま、そんな悩みを抱えていませんか。
裏方ワーカーの多くは、最初は次のようなひとつのスキルからスタートします。
- LP制作だけ
- デザインだけ
- 動画編集だけ
それ自体は悪いことではまったくありませんし、誰もが通る道です。
ただ、ひとつのスキルだけで勝負し続けると、どこかで単価の天井にぶつかる時期が必ずやってきます。
そのとき、さらに技術を磨くことだけで乗り越えようとすると、努力の量に対して報われる実感が得られず、少しずつ疲れてしまいます。
今日は、その天井を越えるために僕が講座生さんに伝えている、クロススキル提案という考え方をお話しします。
簡単に言うと、自分の得意なスキルに、もうひとつ別のスキルを組み合わせて提案するやり方です。
ただし、ただスキルを増やせばいいという話ではありません。
次の順番を間違えなければ、無理な売り込みにならず、クライアントさんにも喜ばれる形で単価を上げていくことができます。
- どう組み合わせるか
- どう伝えるか
- どのタイミングで広げていくか
クロススキルは、今あるスキルを捨てるのではなく、今あるスキルの価値をもう一段引き上げるための考え方です。
ひとつのスキルだけでは比べられる立場から抜け出せない
なぜひとつのスキルだけだと単価が上がりにくいのか、理由はシンプルです。
クライアントさんから見ると、LPを作れる人、デザインができる人は、他にもたくさんいるからです。
同じことができる人が並んでいると、どうしても比べられやすい立場になり、最後は価格や納期で選ばれることになってしまいます。
比べられる土俵の上にいる限り、どれだけ丁寧な仕事をしても、単価を上げる交渉はなかなか通りません。
これは技術の問題ではなく、立っている場所の問題なんです。
だからこそ、技術を磨くことと同じくらい、どの土俵に立つかを考えることが大切になります。
一方で、たとえばLP制作しかできなかった人が、UTAGEの構築もセットで提案できるようになると、単価が上がります。
これは僕が実際に見てきたパターンです。
同じLPを作る力を持っていても、その先の組み込みまで一緒に任せられる人は、比べる相手がぐっと少なくなるからです。
スキルを組み合わせた瞬間に、比べられる立場から、選ばれる立場へと移ることができます、実際に、デザインが得意だった人がUTAGEを学んで、UTAGEの仕事まで取れるようになった例もあります。
ここで大事なのは、組み合わせる2つ目のスキルが、1つ目のスキルと仕事の流れの中でつながっているかどうかです。
次のように、クライアントさんの作業の前後でつながっている組み合わせほど、価値が伝わりやすくなります。
- LPとUTAGE
- 配信の文章とLINEの設定
- 動画編集とサムネイルのデザイン
つながっていない2つを並べても、それはただの何でも屋に見えてしまうので気をつけてください。
組み合わせが単価を押し上げる本当の理由
組み合わせると単価が上がる本当の理由は、クライアントさんにとっていちばん面倒なのが、複数の外注先をバラバラに管理することだからです。
LPはこの人に、UTAGEの設定はあの人に、と別々に発注すると、指示を出す手間も、進捗を確認する手間も、単純に2倍になります。
さらに、二人の間で認識がズレると、その調整までクライアントさんが引き受けることになります。
忙しい発信者さんにとって、これはかなりの負担です。
クライアントさんが本当に欲しいのは、2人の外注先ではなく、まとめて任せられる1人の相棒なのです。
ここを一人にまとめて任せられると分かった瞬間、クライアントさんにとっての価値は、単純な足し算以上に大きくなります。
LPも作れて、そのままUTAGEに組み込むところまでお願いできる、これはクライアントさんの側からすると、本当に助かる提案です。
単価を決めているのは、作業の量ではなく、相手の手間をどれだけ減らせるかです。
逆に言えば、クロススキル提案で売っているのは、2つのスキルそのものではありません。
クライアントさんが抱えている、やり取りの手間や、つなぎ目で起きるズレの不安を、まるごと引き受けるという安心感です。
この視点を持っていると、どんな組み合わせがクライアントさんに喜ばれるのかも、自然と見えてくるようになります。
自分が何を足せるかより先に、相手の何を減らせるかを考えてみてください。
安心感を届けられる人は、価格ではなく信頼で選ばれるようになります。

UTAGE×AI 130本以上の動画で構築の全工程を解説
UTAGEの構築を、発信者の立場でも裏方の立場でも学べる教材です、AIの使い方まで含めて全工程を動画でまとめています
詳しく見る足し算を相手の困りごとの解決策として翻訳して伝える
では、どう伝えればいいのか、最初から、両方できます。
とだけ言っても、あまり響きません。
まずは相手の困りごとを聞く、これは商談の基本と同じです。
そのうえで、今回のLPのデザインだけでなく、そのままUTAGEへの設定まで一緒にお願いいただくと、間の連携のズレがなくなって、公開までがスムーズになりますよ、というふうに、相手にとってのメリットとセットで伝えることが大事です。
スキルの足し算を、相手の困りごとの解決策として翻訳して伝える、この順番を意識するだけで、提案の響き方はまったく変わります、ただし、自分が今できないスキルまで、無理にできますと言ってしまうのは絶対にやめてください。
中途半端な状態で引き受けてしまうと、結局クライアントさんに迷惑をかけてしまい、積み上げてきた信頼を一度に失うことになります。
できないことは正直に伝える、これは大前提です。
できることとできないことをはっきり伝える人のほうが、結果的には長く頼られます。
まだ両方を一人でこなせない場合は、チームを頼ってください。
いちじくには分野別の専属講師や、他の講座生という仲間がいます。
僕はLPが専門ですが、UTAGE構築は信頼できるチームのメンバーと一緒に対応できます。
という形でも、クライアントさんにとっての価値は十分に伝わります。
一人で全部を背負おうとせず、周りと組んで提案の幅を広げる発想も、クロススキル提案の大切な一部です。
チームで組んで提案した経験は、あとで自分がそのスキルを学ぶときの、いちばん生きた教材にもなります。
広げるのは信頼が積み上がってから
タイミングにも気をつけてください。
初めて仕事を受けたその日に、いきなり別のスキルを売り込むのはおすすめしません。
まずは頼まれたことを丁寧にやり切って、頼んでよかった、と思ってもらうことが先です。
そのうえで、納品後のやり取りや、次の相談が来たタイミングで、実はこういうこともできます。
と自然に伝えるくらいがちょうどいい距離感です。
信頼が積み上がるスピードに合わせて提案を広げていく、この感覚を大事にしてください。
焦って一気に広げようとすると、せっかくの信頼がかえって揺らいでしまうことがあります。
そしてもうひとつ、クロススキル提案は、あくまで相手にとって本当に必要な組み合わせを届けるためのものです。
単価を上げたいからといって、必要のないオプションを無理やりくっつけるのは違います。
本当にこのクライアントさんのためになる組み合わせなのか、提案する前に一度だけ自分に問いかけてみてください、誠実な提案だけが、次の依頼と長い関係につながっていきます。
誠実さは、単価を上げるための遠回りではなく、いちばんの近道です。
最後に、土台の話をしておきます、組み合わせは、軸になるスキルがしっかりしているからこそ生きてきます。
土台が不安定なまま組み合わせを増やしても、かえって仕事の質が落ちて、どちらのスキルも中途半端に見えてしまいます。
まずは自分の軸を固めること、そのうえでの掛け算です、最初の1件は、LPだけ、デザインだけ、それで十分なんです。
軸がしっかりしている人ほど、組み合わせたときの伸び幅も大きくなります。
まとめ、今日のポイント
ひとつのスキルだけで勝負していると、どうしても比べられる立場から抜け出せず、単価に天井ができてしまいます。
仕事の流れの中でつながるスキルを組み合わせると、クライアントさんの手間とズレの不安をまとめて引き受けられるようになり、選ばれる立場へと移ることができます。
足りない部分は、チームと組んで補えば大丈夫です。
大切なのは、組み合わせを相手の困りごとの解決策として伝えること、そして信頼が積み上がってから自然に広げていくことです。
組み合わせの価値は、相手の言葉に翻訳して初めて伝わります、自分の得意なスキルの前後に、どんな作業がつながっているかを一度書き出してみてください。
そこに、次に身につけるべきスキルと、次に届けるべき提案のヒントが、きっと見つかるはずです。
焦らず、ひとつずつ組み合わせの幅を広げていきましょう。
組み合わせ方を知っているかどうかで、同じスキルでも単価の伸び方は大きく変わってきます。
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